B軸
直線3軸(X、Y、Z軸)は、部品加工における高い生産性を実証した横形マシニングセンタa51nxと同じ本体鋳物を採用しました。回転するB軸とC軸は、テーブル・オン・テーブルの5軸機に共通する積み重ねによる剛性不足を排除するため、テーブル一体型の設計としました。この構造内に応答性の高いDDモータ(75 / 150 min-1)を組み込んでいます。また工作物を取り付けるC軸の周りには干渉物が少なく、主軸の接近性は抜群です。
早送り速度 毎分60 mの直動軸は、加速度1Gの優れた俊敏性を有しています。コラムを案内する2本のX軸のガイドを段違い(スラントベッド)にしました。 これによりZ軸方向の剛性を損なわずにコラムを軽量化することができ、高い加速性能を実現しています。ボールねじおよび軸受ブラケットへベッド温度 に同調した冷却液を送り込むことで、長時間の高速移動による発熱を抑えます。
本機はマトリックスタイプの工具マガジンを転用した、ワークパレットマガジン(WPM)を標準で付属しています。WPM22の最大工作物寸法はø300 mm、高さ300 mmを22個収納できます。さらにWPM58はᴓ200 mm × 300 mmの部品58個収納できます。
工作物は、50番の工具ホルダ(BT50 / BBT50選択)に取り付けてマガジンに収納します。自動ワーク交換装置がわずか4秒で交換します。段取りで機械稼動を止めることなく、長時間の運転を可能にします。またワークセッティングステーションでは水平段取りを可能としました。
マトリックス式の313本工具マガジンを標準装備しました。全軸サーボモータを使用した俊敏な動作が最小12.5秒で次工具の準備を完了します。
高速加工では大量の切りくずが発生します。この切りくずを確実に処理するため、加工室内カバーの大部分を垂直面で構成し、 主軸頭や天井から吐出するクーラントによりテーブル直下に配置した幅広のセンタトラフに流し込みます。
両端支持のATC機構、一体型のX軸とZ軸のスライドカバー、2次処理装置(サイクロン式)クーラントろ過システムを標準装備など高速加工の信頼性を大幅に向上しています。
B軸
270°(-90° 〜 +180°)
C軸
360°(連続)
主軸回転速度
50 〜 14000 min-1
特別仕様:15000、20000、30000 min-1
主軸端(呼び番号)
7/24テーパ#40
特別仕様:HSK-A63
早送り速度
60000 mm/min(X・Y・Z 軸)
27000°/min(B 軸)
54000°/min(C 軸)
切削送り速度
1 ~ 50000 mm/min(X・Y・Z 軸)
1 ~ 27000°/min(B 軸)
1 ~ 54000°/min(C 軸)
最大ワーク寸法
Φ300 × 300 mm(WPM22)
Φ200 × 300 mm(WPM58)
最大積載質量
30 kg
工具収納本数
313 本
工具最大長さ
430 mm
工具最大径
70 / 170 mm(制限なし / あり)
工具最大質量
12 kg
仕様により異なりますので、詳細は必ずお問い合わせください。
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